日本企業の「PDCA病」、トヨタ流を妄信的に見習う時代の終わり(井上 久男)

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【見逃しチェック:昨日のニュースコラム】 日本企業の「PDCA病」、トヨタ流を妄信的に見習う時代の終わり サキシル

日本はいま、「PDCA病」に陥っていると思う。PDCAとは、P(プラン=計画)、D(ドゥ=実行)、C(チェック=確認)、A(アクション=再実行)のこと。Aの後にS(スタンダイゼーション=標準化)が来る。P→D→C→A→Sのサイクルを繰り返すことで、決められた仕事の水準を高めていくことができる。品質管理の水準を高めていくためには必要な手法と言われる。日本ではPDCAに関する本が多く出版されており、ビジネスパースンが実績を出すためには「PDCAサイクルを回せ」とよく言われる。

日本企業ではトヨタが「PDCAサイクル」を回す仕事ぶりに最も長けているため、好業績のトヨタにあやかろうと、多くがそれを真似する。確かに「PDCAサイクル」は、「正解」が見えた領域で使うと威力を発揮する。追いつき追い越せの時代に、効率的に高品質な製品を大量生産する時代には有効な経営テクニックだったと言えるだろう。 しかし、時代の先行きが不透明な時代、すなわち何をやることが正しいか分からない時代に、「PDCAサイクル」にこだわり過ぎると、逆に物事が先に進めなくなってしまう。なぜなら、社内調整してP(計画)を策定している間に環境が変わるほど時代の流れが速いからだ。先が読めない時代こそ、まず小さくてもいいから一歩踏み出して行動し、そこから軌道修正しながら大きなピクチャーを描かないと、新規事業は育成できない。そもそも、新しいビジネスを創出する仕事に標準(S)はないのだからPDCAサイクルを回しても意味がないと筆者は考える。

 

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