――ハッピー・リタイアメントをしたくても、経済的事情や定年延長、高齢社会の到来で、日本の「リタイア年」はどんどん高くなっている印象を受けます米国と中国を比べると面白いんです。米国は「老い」を否定する国で、基本的に定年はないし、できるだけ働きたい、若く見せたいというモラルの国です。一方中国は、儒教国家ということもあって、老いに対する敬意が強い。老人が周囲からいたわられ、仕事をさせてくれない。日本社会は近年とみに、米国化されすぎている気がしますね。天下りの一つの原因、または高齢労働者の一つの傾向として、まだ自分は働ける、役に立つ、稼げる、といった過信があると思います。そうせざるをえない側面はあると思いますが。しかし、若いうちに身を粉にして働いてお金をためて、年を取ったらぱっぱと使うというのが正しい社会と思いますね。今の日本は逆転していて、若い人は割とお金を使っているのに、年寄りが使っていない印象を受けます。星のついているようなレストランへ行くと、若者がとても多い。欧州のそういう店には落ち着いた老夫婦が多くて、文化の成熟というものを感じさせるのですが…。最大の問題は住まいの問題でしょうね。6
――ハッピー・リタイアメントをしたくても、経済的事情や定年延長、高齢社会の到来で、日本の「リタイア年」はどんどん高くなっている印象を受けます米国と中国を比べると面白いんです。米国は「老い」を否定する国で、基本的に定年はないし、できるだけ働きたい、若く見せたいというモラルの国です。一方中国は、儒教国家ということもあって、老いに対する敬意が強い。老人が周囲からいたわられ、仕事をさせてくれない。日本社会は近年とみに、米国化されすぎている気がしますね。天下りの一つの原因、または高齢労働者の一つの傾向として、まだ自分は働ける、役に立つ、稼げる、といった過信があると思います。そうせざるをえない側面はあると思いますが。しかし、若いうちに身を粉にして働いてお金をためて、年を取ったらぱっぱと使うというのが正しい社会と思いますね。今の日本は逆転していて、若い人は割とお金を使っているのに、年寄りが使っていない印象を受けます。星のついているようなレストランへ行くと、若者がとても多い。欧州のそういう店には落ち着いた老夫婦が多くて、文化の成熟というものを感じさせるのですが…。最大の問題は住まいの問題でしょうね。60歳を過ぎても家のローンを背負っている人は多い。これはやはり異常事態で、正しい形とは思えません。また、貯金を使い切りたいと思っても、どこが自分の寿命かは分からない。死んだときの葬式代でぴったりゼロ、というのが理想ですが、至難の業ですからね。自分の寿命が分かればいいですが…。
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