ISC2は2024年5月21日、日本の セキュリティ 人材を対象に実施した生成AI時代のサイバー セキュリティ 調査「AI in Cyber 2024: Is the Cybersecurity Profession Ready?」を公開した。
同調査はディープフェイクによる世論誘導やツールによるマルウェアの大量生成、詐欺メールの高度化など、生成AIを悪用した攻撃者が増加している現状を背景に、現時点でAIが日本のサイバーセキュリティ業界に与えている実質的な影響を明らかにする目的で実施された。2024年4月に日本人のサイバーセキュリティ専門家106人(海外勤務者も含む)を対象に調査を実施したものだ。ISC2によると、日本のサイバーセキュリティ専門家は、AIが業務効率を向上させる可能性について、諸外国の同業者よりも楽観的な見方をしている一方で、AIの悪意ある利用については、グローバル調査の回答者と同様に懸念を示していることが分かった。回答者の4分の3が、AIがサイバー攻撃やその他の悪意のある活動に利用されることについて、中程度から非常に懸念している同調査では、日本のサイバーセキュリティ専門家がサイバー犯罪にAIが利用されることを強く懸念しているにもかかわらず、44%の回答者が、サイバーセキュリティ専門家はサイバー犯罪者よりもAIの恩恵を享受すると考えていることが明らかになった。この他、同調査から、日本における悪意のある活動の増加度
ISC2のCEOであるクレア・ロッソ氏は「日本のサイバーセキュリティ専門家は、世界の同業者よりもサイバー脅威の増加に対して低い懸念を示しているものの、サイバー犯罪者がAIを利用することに関しては世界と同程度の懸念を抱いています。今こそ、企業や組織がAIポリシーを策定し、今後来るサイバー攻撃に備える絶好のタイミングです」と語った。
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