【サンパウロ=田中一世】岸田文雄首相は4日午後(日本時間5日未明)、ブラジル最大都市の都市サンパウロ大学で、日本の首相として10年ぶりに中南米政策に関するスピーチを行った。巨額の投資や貿易により中南米で影響力を強める中国を念頭に「経済的圧力を背景に、特定の行動を強いる経済的威圧は到底認められない」と批判。日本は中南米と手を取り合い「世界を協調へと導く」と語った。また、20世紀の初めにブラジルへ最初の日本人移民が渡ったことなど日本と中南米の深い歴史を振り返りながら、今後も歩調を合わせる姿勢を打ち出し、中国との違いを強調した。
首相が訴えた方向性の1つ目は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の確保」。首相は3日のブラジルのルラ大統領との会談で「法の支配」の維持・強化や、ロシアのウクライナ侵略を巡り機能不全に陥る国連安全保障理事会の改革に向けた協力を確認した。スピーチでもこうした取り組みを改めて表明した。3つ目は「誰をも犠牲にせず、世界の全ての人々が共有できる繁栄の追求」。中国が途上国に多額の融資を行い、返済できなければ港湾施設などの重要インフラの権益を奪う「債務のわな」について、名指しは避けながらも「世界各地で問題視されている」と言及した。日本は「相手国の実情を踏まえ、質の高いインフラ作り」などの経済協力を続ける考えを示した。
日本と中南米がこうした共通目標に向かうため、これまで日系人が中南米で築いてきた信頼を基に、日本と中南米の交流をさらに進める重要性を強調した。それを政府として後押しするため、若者を中心に1千人規模の中南米の日系人に訪日の機会を設け、日本人との交流などを経験してもらう事業の実施を表明した。
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