日本で学校部活の「地域移行」を進める議論が活発化している。筆者はドイツの都市社会とスポーツについての著書もあるため、スポーツの専門家・研究者との意見交換や、講演の機会が増えた。そのなかで、日本とドイツをめぐるスポーツに対する考え方の違いを感じる機会が多い。今回はこの視点から、今後部活の地域移行を進めるにあたってどのような議論が望ましいのかを考えてみたい。例えば、中高生ぐらいの年齢のサッカーの試合では、ドイツでも勝つためにメンバーは一生懸命プレーをしているが、補欠のままベンチに座りっぱなしのメンバーはいない。適度にメンバーを交代させて、全員がプレーしている。通常のトレーニングは90分程度。もちろん皆マジメに取り組んでいるが、日本の厳しい体育会系部活の雰囲気から見ると「ゆるゆる」に見える。
これは、ドイツのNPOのような非営利法人で運営されている「スポーツクラブ」におけるサッカーの様子だ。老若男女がクラブのメンバーになっており、「社会全体の同好会」「スポーツを軸にしたコミュニティ」と表現できるだろうか。メンバーが通っている学校や職場もバラバラだ。 そもそもドイツの学校には、日本のような部活動がない。ドイツの学制そのものが日本とかなり異なるのだが、授業は基本的に午前中で終わり。学年が上になってくると週のうち午後2時、3時までと授業が長い日もあるが、総じて早い時間に帰宅するので、その後スポーツクラブへ行ってスポーツをするのだ。 スポーツクラブにおける人間関係も日本とは異なる。日本の学校では上下関係を明確にし、学校や部活によっては、かなり厳しいところもある。一方、ドイツのスポーツクラブは「スポーツをともにする仲間」として、むしろ平等性を強調する。競技によっては、10代から70代の老若男女が一緒にトレーニングすることもあるが、そこでもお互いファーストネームで呼び合う。
保健という観点で地域スポーツは必要でムダ金が多い特定健診制度の費用で地域スポーツ構築を図るべき。 賛意が得られないのは優遇されている教師の待遇改善を表面に出すから。 目的と費用が明確であれば地域スポーツ移行も進むが、部活の完全廃止は論外。適正数にして課外教育として維持すべき。
保健という観点で地域スポーツは必要でムダ金が多い特定健診制度の費用で地域スポーツ構築を図るべき。 賛意が得られないのは優遇されている教師の待遇改善を表面に出すから。 目的と費用が明確であれば地域スポーツ移行も進むが、部活の完全廃止は論外。適正数にして課外教育として維持すべき。
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