新型スズキ・スペーシアがスゴい!──内外装編

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フルモデルチェンジした新型スズキ「スペーシア」は、各所が大きく進化した! ライバル、ホンダ「N-BOX」などを意識した充実の装備や、使い勝手などに迫る。

実用性アップ! 全高が1700mmを超えるハイト系ワゴンにカテゴライズされる軽自動車は、ホンダ「N-BOX」のひとり勝ち状態が続いている。販売台数ではダントツの1位がN-BOXで、ダイハツ「ムーヴ」、「タント」といった競合がひしめいている。そんな状況でスズキ・スペーシアはどのようにして存在感を示すのか……。 2017年12月にデビューした2代目スペーシアは個性を際だたせるためにスーツケースをモチーフにし、そのモチーフをエクステリアとインテリアで反復させた。ボディサイドを前から後ろまで貫くビード(細長い突起または凹面形状)がスーツケースモチーフの象徴で、ヘッドライトやリヤコンビランプなども角を丸めた四角で統一された。インテリアでは、助手席前のインパネをスーツケースのふたに見立てたリッドにした。...

実用性アップ! 全高が1700mmを超えるハイト系ワゴンにカテゴライズされる軽自動車は、ホンダ「N-BOX」のひとり勝ち状態が続いている。販売台数ではダントツの1位がN-BOXで、ダイハツ「ムーヴ」、「タント」といった競合がひしめいている。そんな状況でスズキ・スペーシアはどのようにして存在感を示すのか……。 2017年12月にデビューした2代目スペーシアは個性を際だたせるためにスーツケースをモチーフにし、そのモチーフをエクステリアとインテリアで反復させた。ボディサイドを前から後ろまで貫くビード(細長い突起または凹面形状)がスーツケースモチーフの象徴で、ヘッドライトやリヤコンビランプなども角を丸めた四角で統一された。インテリアでは、助手席前のインパネをスーツケースのふたに見立てたリッドにした。 実用性かデザインかでいえば、デザインに軸足を置いたのが先代スペーシアだった。スペーシアの価値は十分消費者に伝わったようで、2023年9月の新車販売台数データを見ると、N-BOXは相変わらず堅調で2万686台を記録し、軽自動車のみならず乗用車を含めて1位に君臨。2位はタントの1万4527台、3位に1万1693台でスペーシアだった。 開発陣は「スペーシアの魅力は十分消費者に伝わっている」と、判断。3代目にあたる新型は、インテリアに関しては実用性に振ることにした。考え方の変化を象徴するのが、まんまスーツケースのふただったインパネアッパーボックスをビッグオープントレーにした点だ。ユーザーから「気軽に物が置けるスペースが欲しい」という要望を取り入れた格好である。 新型スペーシアの助手席前インパネは、左側にティッシュボックス、右側にスマートフォンがポンと置けるような仕切りが付いたトレーになっている。確かに、使い勝手は良さそうだ。USBソケットの位置もいい。新型はトレーの近くに設置されているため、スマホを充電しながらトレーに置ける。 視認性に優れたデジタルメーターの上にも、気軽に物を置けるオープントレーが用意された。フロントドアの上部には、タブレット菓子やリップクリームを置いておくのに便利なポケットが追加されている。 便利なマルチユースフラップ 後席も実用性重視で、とくに「マルチユースフラップ」が目をひく。シート前端のフラップを伸ばしたり、角度を変えたりすることで、レッグサポートになったり、オットマンになったりする。ちなみに開発陣が本当にやりたかったのは後席乗員の快適性を高めではなく、荷物の脱落防止機能を設けることだったという。 「荷物ストッパーモード」と、呼ぶが、後席前端のフラップを跳ね上げて固定すると、座面に置いた荷物が走行中にずり落ちにくくなる。スライドドアは便利なもので、前席に乗り込む際の立ち位置をあまり変えることなく、手荷物などを後席スペースに置ける。スペーシアの開発陣がリサーチしてみると、手荷物などを床に置くことに抵抗を感じる人が一定数いることがわかった。それが、荷物ストッパーモード開発のきっかけになったそうだ。 何も対策を施していない後席座面に荷物を置くと、ブレーキング時などにずり落ちてしまう心配がある。それを防ぐのがマルチユースフラップだ。これならずり落ちる心配をせず、荷物を座面に置ける。ただし「ストッパーとして使うだけではもったいない」とのことで、レッグサポートとオットマンの機能を付加したそうだ。 クオリティの高いインテリア インテリアと違ってエクステリアは、コンセプトを受け継いでいる。物を収納する容器のモチーフは変わらず、先代のスーツケースから新型はコンテナに変わった。サイドを貫いていたビードは上段に1本、中段にも1本追加され、力強さが増している。 標準車はルーフがソフトベージュになる2トーンのエクステリアカラーがウリ。先代は前後ドアの上部がボディ色となっていたが、新型はドア上部もルーフと同色で、一段とスタイリッシュになった。スタイリッシュになったのにはもうひとつ理由があり、ホイールだ。先代はシルバーだったが、新型はルーフとおなじソフトベージュとなり、より“映える”コーディネートが実現した。 カスタムの新型は、ポストファミリー層やダウンサイズユーザー層を意識し、先代のようなギラギラ感を抑え、落ち着き感や上質さを強調する方向にシフトした。ユニットを小さくできるLEDの光源を使いながら、あえて大型のヘッドランプを採用した標準車とは対照的で、カスタムは限界まで薄さにこだわった超薄型ヘッドランプを採用。「ヘッドランプがどこかわからない感じを狙った」と、デザイナーは説明する。ターンシグナルはシーケンシャルだ。 インテリアの基本構成は共通しているが、ムードは標準車とカスタムで大きく違う。標準車は「アウトドアリビングのような心地良さ」を、狙ったのに対し、カスタムは「ホテルのラウンジのような華やかな上質空間」を、狙った。上質さの“演出”に効いているのが、インパネやドアにあしらったボルドーの塗装だ。実車を見て思わず、「軽自動車離れしている」と、感心してしまった。ピアノブラック加飾との相性も良く、落ち着いたムードを感じる。 ひと言で表現すれば、標準車はポップでカスタムはシック。どちらも乗用車のエクステリア/インテリアを見慣れた層のお眼鏡に適うだけのクオリティを備えていると思う。そこが実にスゴイ! 文・世良耕太 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

 

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