それによりますと、100人を1年間追跡したとして統計的に分析すると、新型コロナ以外の理由で死亡する割合は▽ファイザーのワクチンを1回接種したあとでは「0.42」2回接種したあとでは「0.35」▽モデルナのワクチンを1回接種したあとでは「0.37」2回接種したあとでは「0.34」でした。CDCは「ワクチンを接種した人で死亡するリスクの上昇はない」としています。
「ワクチンの接種者と未接種者を比べると、未接種者の方が死亡リスクが高くなっている状況です。ワクチンの接種が死亡率を高めるように働いたという根拠はどこにも無いと思います。いま利用されているメッセンジャーRNAワクチンの有効性は相当高いものと評価されていて、一方で、安全性については直接的に超過死亡に結びつくようなものではないと考えられています。これまでの推定から分かっていることとしては、ワクチン接種は効果的に機能していて、超過死亡は新型コロナによって生じていると考えるのが自然だろうと思います」A.新型コロナに感染して亡くなった人については、厚生労働省は感染症法上の分類が「5類」に移行する前は▽医療機関が自治体に報告し、国が集計して毎日、公表してきたほか、▽出生数や死亡数についての国の統計「人口動態統計」により、例年の水準と比べて死亡者数が増えていないかどうか推移を把握してきました。これを受け、厚生労働省は死亡についての動向を迅速に把握するため、協力を得られた一部の自治体で死亡した人の総数を1か月以内をめどに集計したうえで「超過死亡」の手法で統計的に分析し、2週間ごとに公表しています。
超過死亡とは別に、これまでと同様に「人口動態統計」をもとにした推移の把握も継続することにしていて、▽新型コロナに限らない死亡者数の総数の把握は2か月後、▽詳細な死因別の死亡者数は5か月後の公表となります。 さらに、新型コロナが直接の死因ではないものの、感染をきっかけに基礎疾患が悪化して亡くなった人なども含めて、迅速に把握する必要があるとして、死亡診断書の中で死因に影響を与えたりした病気やけがを記入する欄などに新型コロナと書かれているデータを収集し、2か月後をメドに公表することも検討しています。結局、超過死亡のデータはどう受け止めればいいのか
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