女性に性的行為を強要したとする週刊文春の報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋と週刊文春編集長に5億5000万円の慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。文春側は請求の棄却を求め、全面的に争う構えを見せた。活動休止中の松本は出廷しなかった。
文春側は松本側に対し、記事の何について争うのか明確にするよう求めている。細野氏は「松本さん側が明らかにしてなかった事項なので、求めるのは当然。明らかにすると世間的によくない、だからあえて戦略的に隠しておきたかったのにそこを求められたということで、文春側の嫌がらせ的な面は多少あるかなと思う」と話した。 一方で松本側は、記事内で性行為を強要されたと訴えた「A子」「B子」の2人の特定を要望した。松本側の田代政弘弁護士は「どなたかが分からないと(記事内容の)認否のしようがない」という松本の主張を説明。氏名や生年月日、携帯電話の番号、LINEアカウントや容姿の分かる写真など、個人情報の提出を文春側に求めた。
細野氏は「被害者保護の匿名化という意味では、改正刑事訴訟法でも尊重されている。もともと、報道機関は表現の自由、国民の知る権利に奉仕するために取材源を守らなければいけないというのが憲法上は認められている。それを明らかにせよということが異常事態。ありえないこと」「文春側からすると、非常識な主張にはなっちゃいます。記憶がないならないでいい。あえて求めることは普通はしない」と述べ、松本側は「嫌がらせで返した」のではと推測した。
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