数千件のバードストライクを調査した「羽毛探偵」ロキシー・レイボーン

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1960年、乗客乗員72人の乗った旅客機がバードストライクのため墜落し、62人が死亡するという「アメリカ航空史上最大の犠牲者が出たバードストライク事故」が発生しました。この事故の調査などを通して、「法医鳥類学」を確立したのが、「羽毛探偵」ロキシー・レイボーン氏です。

事故調査に呼ばれたレイボーン氏は、この事故をヨーロッパムクドリの群れによるバードストライクが原因であると結論づけました。ヨーロッパムクドリは1羽の体重はわずか85gほどですが、数百羽~数千羽単位の群れをなすため、この事故では第1エンジン、第2エンジン、第4エンジンがそれぞれ少なくとも1羽以上のムクドリを吸い込んで停止。事故が発生したのは高度わずか120フィートのところで、一度は200フィートまで上昇し、第2エンジンと第4エンジンも持ち直しましたが、墜落を回避することはできませんでした。ウィンスロップ湾に落ちた機体は2つに折れて海中に沈み、多くの乗客は機体が沈む前に座席から離れることができず犠牲となりました。離陸開始から機体が水中に没するまで、わずか1分未満の事故でした。

レイボーン氏がバードストライクのときに行うのが「ロキシー法」と呼ばれる調査です。「ロキシー法」のステップ1は「すべての物的証拠を広範に見て、バードストライクが発生したタイミングから羽が集められたときまでのすべてについて考察する」というもの。レイボーン氏に学んだマーシー・ヒーカー氏は「鼻が樹皮にくっつくぐらい木に近いと、それが何の木なのか見分けることができません。一歩下がって、全体像を見るんです」とレイボーン氏に教わったとのこと。by Smithsonian Institutionそして、ステップ4で2~3種に絞り込みます。 ところが、DNA分析も完璧ではないことを示す事例も現れています。2008年に戦闘機がバードストライクに遭遇する事故がありました。損傷した部位の近くで「スナージ」と呼ばれる、血液や脂肪、羽毛が固まった塗抹標本が採集され、DNA分析にかけられましたが、結果は「オジロジカのものである」という結論でした。しかも、再検査したにもかかわらず、3回とも同一の結果でした。

 

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