メインイベントのスペシャルシングルマッチで「業界ナンバーワン」を掲げ、清宮海斗と新ユニット「ALL REBELLION」を本格始動させた拳王が鈴木みのると初の一騎打ち。試合は、鈴木が振り上げたパイプ椅子を拳王が蹴りあげると、鈴木の頭部に椅子が直撃し大流血。試合は一気に死闘と化した。
時折、ホールに悲鳴が響く流血戦は、鈴木が場外で拳王を追い込み、リング内でもアームロックで左腕を絞り上げた。右顔面が流血で真っ赤に染まった鈴木を拳王は、容赦ない蹴りで追い込む。鈴木もヒザ蹴りの連打で逆襲。拳王のエルボーをノーガードで耐えれば、拳王も同じノーガードで敵のエルボーを浴びたが、二発目でダウンを喫した。 鈴木のヒジと拳王の蹴りが交錯する中、20分が経過。スリーパーホールドで拳王を絞めた鈴木が一気に攻勢に出る。拳王もゴッチ式パイルドライバーを返し胸板への蹴りでダウンを奪った。さらにトップロープからP.F.Sを腹に突き刺すもカウント2。驚異的なスタミナの55歳は、胴締めスリーパーで絞め上げ、失神寸前まで追い込んだ。壮絶な一戦に満員のホールからは大きな「拳王コール」が送られ、マイクを持った拳王は、観客へ「どうもありがとうな」と感謝のメッセージを送ると、かつて「鈴木軍」でノアマットを席巻した鈴木へ「8年前、9年前のことを思い出すとお前のこと今でも大嫌いだ」と断じたが「今日、1人だけでプロレスリング・ノアのリングに来たこと、てめぇは本当に漢だ」とたたえた。
前日の21日は同じ後楽園ホールで空席が目立つ825人。この日は1488人。超満員札止めの観衆で客席は埋め尽くされ「夢みたいな空間だよな」と感慨に浸ったが、満員の後楽園は「プロレスリング・ノアの現状はまだまだ非日常かもしれない。だけどこのようなクソ野郎どもがいっぱいの空間がプロレスリング・ノアの日常にしなきゃいけない。俺が誓ってやる。俺が日常にしてやる。俺たちALL...
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