にどう呼びかければいいか分からなかったので、老後資金の頭を取って仮にRさんということにしました。あなた方は投資をスタートしてから初めて迎える今回の相場急落に、夜も眠れないほどの不安を感じているのではないでしょうか。それどころか連日「過去最大の下げ幅」「○年ぶりの安値」といった記事を目にする中で、投資そのものから逃げ出したくなった人もいるのではないかと思います。
その苦しい気持ちはよく分かります。金融の記事を書いている我々だって一緒ですから。白状すれば、日経平均株価が1日に1128円も下がり、NYダウが2997ドルも下がるのを見ると、「金融市場は一体どうなるのか」と動悸(どうき)がして、胃が鉛をのんだようになります。こんな日が続いた結果、1カ月ちょっと前まで2万9000ドル近辺だったNYダウは3月23日には1万8591ドルまで下落してしまい、同じく1カ月前に2万3000円近辺だった日経平均株価は3月18日には3年4カ月ぶりに1万7000円を割ってしまいました。これは歴史的な急落ぶりであり、足元では日米ともに急反発しているものの、まだ底を打ったとはとても思えません。
例えば米国株の値動きをNYダウを例に見てみましょう。チャートの通り時々大きな金融ショックが起き、その都度株価は大きく下落しますが、数年するとまた元に戻っています。ITバブル崩壊は約4年、リーマン・ショックも約4年で、チャイナ・ショックでは約10カ月で元の水準に戻りました。米国株はこれらの金融危機を経て、歴史的に常に最高値を更新し続けてきているのです。私は個人の投資行動を30年近く見ていますが、多くの人は相場が上がってきた時に「この波に乗っかればもうかりそうだ」と高値で買っては、今回のように相場が暴落すると急に怖くなって、安値で売ってしまうもののようです。今がまさにこの状況です。でも、これでは資産が減る一方なので、勇気を出してこれとは逆の行動をしなければなりません。ある億万長者の投資家は「暴落続きの総悲観ムードの中ではマウスを持つ手が震え、思わず漏らしそうになる。そこで買い注文を出せれば、大きくもうけられる」と言います。でもこれ、普通の人には無理ですよね。
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