前回の小川晃司選手(51=福岡)の回で名解説をしてくださった原田富士男元選手(51)。“元”と表現しなくてはいけないのがとても寂しく思えるほど、その引退を惜しむ声が少なくありません。決断に至ったその思いをご本人にうかがってきましたよ。それでも選手生活にピリオドを打った理由をたずねると、少し優しい表情で「やっぱり息子2人が出たというのはあるよね。もっとレース場で先輩としてガンガン、アドバイスしたりとかするんかな? するんやろな♪ って思ってたんやけど、いざ行くと何ていうかねぇ…小さい頃の運動会で、走ってる途中にこけたら『あ~~!!』ってなる、あれがそのままなんですよね。なんか、わが子になったら冷静に見てられないんですよ。で、あーあ、ダメだこりゃ! と思った」とやわらかく笑います。
以前取材させていただいた、大山千広選手のお母さまの話をすると(大山千広選手の回のHAPPY SIDE STORYをぜひご覧ください♪)、「そうそうそうそう、もう全くそれ! ホントに大山博美さんの『もう見てられん』っていうのが、なるほどね。ホントやなぁって。小さい頃の運動会がまだ続いてて、自分が集中できてないんですよねぇ。意識してやってたんですけどねぇ」と、親子だからこその難しさを語って下さいました。 そんな中、親子3人で競ったお正月レースでは、しっかりと父の貫禄を見せての勝利。「水面に出ればね。息子とはいえ、“対選手”として走れたし、そのころは、終えるまでしっかり集中しよう! っていうのが一番でしたから、たまたま一生懸命走った結果です。でも、ああやって走れたのはすごいありがたかったし、お兄ちゃんの方と1-2で、もうこれ以上の思い出はないですね」という笑顔からは、感謝の気持ちがいっぱいに伝わってきました。そんな富士男選手に、「引退を惜しむ声もありますが?」とお伝えすると、「僕は自分で二流選手という自覚があるんで、そういう風に言ってもらえるだけですごいうれしいですよ」とのお返事。びっくりして「二流ですか?」とおたずねすると「二流です!」とはっきりと返ってきた答えは「SGという最高の舞台でちゃんと戦えた! という実感がないんで」という理由からでした。
「僕はただ、ガムシャラにやってきたというだけで…周りにも一流選手は少ないんですよね。ただ、仕事に妥協しない。自分に妥協しない。そういうやつらが自然と集まったし、そのガムシャラなアホなやつらが大好きなんです。そういう周りの後輩たちが、さらにその下の後輩たちをしっかり指導してくれるようになった。頼りになる後輩に任せられるようになったのも安心できた1つの要因ですね」と、もう1つの引退の理由とともに、その仲間たちとのすてきなエピソードも聞かせてくれました。富士男選手 「石川(真二)、川上(剛)、池永(太)、西山(貴浩)、乙藤(智史)、水摩(敦)…あんぽんたんが6人、俺の部屋に集まって『もう減量いいっしょ。ラーメン食いましょー』って言うんよ。普段、みんな必死で減量するし晩飯も食わんくらいやから、宿舎で夜ラーメンとか有り得ないメンバーなんやけど、みんな『じゃぁ、一口だけ…』って付き合ってくれて」
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