レンジャーの自撮り写真に写り込んだ姿で世界中の話題をさらったマウンテンゴリラ「ンダカシ」が、病気のために息を引き取った。14歳だった。アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)のビルンガ国立公園が発表した。ンダカシは2007年、死んだ母親にしがみついていたところをレンジャーに発見された。当時まだ生後2カ月で、野生に戻すのは難しいと判断され、同公園内の施設で保護。以来ずっと同施設で愛されて暮らし、バウマさんが世話をし続けてきた。
「これほど愛すべき生き物を支え、世話することができて幸運だった。とりわけンダカシは幼いころに心の傷を負っていた。ンダカシの優しい性格と知性のおかげで、人と大型類人猿との関係について理解を深めることができ、その保護のために私たちが全力を尽くすべき理由が分かった」。バウマさんは談話でそう振り返った。
追悼。安らかに。
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