広島・小園海斗内野手(23)が2日、難敵撃ちに意欲を燃やした。きょう3日に本拠地マツダスタジアムでDeNA・東と再び対戦。昨季2冠の左腕からは、3月29日の開幕戦(横浜)で3安打を放った実績があるだけに期待が膨らむ。攻略へのキーワードは好球必打。「(ストライク)ゾーンに来ることが多い。気合で頑張ります」と言葉に力を込めた。
今季開幕の3月29日から約1カ月。再び東との対戦機会が巡ってきた。昨季は6度の対戦で、4勝(0敗)を献上して防御率1・84と抑えられたものの、今季はもう同じ轍(てつ)を踏まない。前回は7回で2桁10安打を浴びせて3得点。その中心を担ったのが小園だ。当日も好球必打を貫いた。初回に甘く入ったチェンジアップを右前へ運ぶと、3回は外角高め直球を中前へ。5回にも内角高めスライダーを振って遊撃内野安打にした。難敵から4打数3安打の固め打ち。いずれもファーストストライクを積極的にスイングし、2本の安打は初球だった。 今季は唯一、チームの全25試合に先発出場し、打率・258、0本塁打、9打点。「感覚的には、まあまあ…ですかね」と話す通り、絶好調ではなくても、安打はコンスタントに生む。とりわけ強いのが25打数10安打、打率・400の第1打席だ。第1打席で快音を響かせ、東攻略につなげたい。朝山打撃コーチは「直近の配球を見ると(開幕戦と)パターンを変えてきているところもあるけど、受け身にならずに攻めていきたい。小園はどの投手にもしっかり入っていける。もちろん期待している」と語った。本人もそのつもりだ。22年は東から2試合8イニングで11点を奪い、2勝0敗と攻略したチーム実績がある。鯉のぼりの季節。難敵に2年ぶりの黒星を付け、チームを上昇気流に乗せる一打に期待だ。(江尾 卓也)
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