J・R・R・トールキンの『指輪物語』。この有名なファンタジー3部作を基に旧ソ連時代に製作された「幻の作品」が30年ぶりに発見され、ファンを大喜びさせている。
3部作の第1部に基づくTV映画『フラニテリ(「所有者」「守護者」の意)』は、1991年にレニングラード・テレビジョン(現ロシアのチャンネル5)のスタジオで撮影。1回だけ放映されたきり行方が分からなくなり、熱心なファンが探していた。ロシアのファンタジー・SF雑誌のサイトによれば「重要な展開は全て原作どおり。トム・ボンバディルも登場する」という。ピーター・ジャクソン監督で映画化されアカデミー賞で数々の賞に輝いた3部作ではカットされたキャラクターだ。「レニングラード・テレビジョンのアーカイブをデジタル化した担当者に感謝!」「オープニングの物悲しい歌を聴きながら、うれしくて笑い死にしかけた」「トールキン・ファン全員から、どうもありがとう!」「奇妙かつ奇怪にして神聖かつ壮大。特にオープニングの歌がいい。このレアものを見つけた人に感謝」小型スクリーンでの『指輪物語』の躍進は続く。アマゾンプライム・ビデオが(遺産管理者の)トールキンエステートと提携しTVシリーズ化を進めており、こちらは年内には完成予定だという。
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