巨人の戸郷翔征投手(23)がDeNA戦(横浜)で今季23度目の先発登板。9回を散発6安打に抑えて今季2度目、プロ通算3度目となる完封勝利を飾り、12勝目(5敗)をマークした。戸郷はこれで27回連続無失点としている。
敵地でのヒーローインタビューに臨んだ戸郷は6―0で迎えた9回に1死一、二塁から2死一、三塁としたことを念頭に「ちょっとグダグダしましたけど、なんとかゼロ点で抑えられて良かったなと思います」とホッとした表情を浮かべた。相手先発投手が左腕・今永ということもあって「ロースコアのゲームだと思ってきょうは臨んだ」と気合を入れ直して臨んだ一戦。3回までは0―0で進行したが、味方打線は4回にブリンソンの犠飛で先制すると、大黒柱の坂本が5回に21号2ラン、9回に22号3ランと3安打5打点の大活躍で若きエースの好投を後押しした。 今季は好投しても打線の援護に恵まれないことも多かったが「いい形に転んで良かったなと思います」とロースコアを強く意識しての一戦で完封勝利。初回は1死から桑原に安打されるも続く佐野を初球で併殺打に仕留めた。
「あそこで切り替えることができて、そのままズルズルいかなくて良かったと思います」。この初回をわずか6球で切り抜けると、2回もわずか7球。今季は序盤から球数が多くなるケースが多々あったが、8回まで93球。100球以内で完封する“マダックス”とはならなかったものの113球での完封劇となった。 坂本の援護には「今永さんから大事な一発を。本当にありがたかったです」と笑顔。残り6試合に向けて「なんとか本日勝てて良かったな、と。あしたからはいいピッチャーが…メンデスもね、いいピッチングをしてくれると思うので、期待して待ちたいと思います」と投手キャプテンらしくチームメートの快投にも思いをはせていた。