安室奈美恵さんの「HERO」など数々のヒット曲を生み出した今井了介氏が書き下ろしたバラード曲。7月9日に開催する初の無観客配信コンサートで、同曲を初披露する。演歌歌手の島津だが、テレビ番組などでは、歌のうまさからカバー曲を歌うことも多い。昨年のNHK紅白歌合戦では中島みゆきの「糸」を、一昨年は同じく中島の「時代」だった。演歌を歌唱するテレビ番組も少なく、若い世代の間では“歌怪獣”として認知されている。
そんな中、島津に持ち込まれたのが「君と見てるから」だった。NHKラジオ第1「ラジオ深夜便」(月~日曜午後11時5分)の6~7月の曲として制作され、島津に白羽の矢が立った。「HERO」やLittle Glee Monster「ECHO」などを手がけたヒットメーカーの今井氏が書き下ろした。コロナ禍で満足な打ち合わせもできない、バタバタの中でのレコーディングだったという。 島津は「今井了介さんとも、オンラインでの打ち合わせとなってしまいました。直接お目にかかったのは、レコーディングの当日となってしまったのですが、パソコンの画面越しでも、今井さんの熱量が伝わり、この歌に大きな可能性を感じていました。コロナ禍の状況だからこそ、求められる“歌”がある。深夜のラジオを通して、お聴きいただく“君”に何かを届けたい。そんな思いを共有させていただき、吹き込みに臨みました」と振り返る。
島津は今年デビュー35周年。記念曲「眦」(まなじり)を3月に発売も、プロモーションどころか、コロナ禍で稼働が止まった。4月の新歌舞伎座座長公演をはじめ、全国ツアーやリサイタルなど、6月まで69公演が中止や延期に追い込まれた。 活動自粛の中、YouTubeで展開した「歌怪獣チャンネル」は大好評だった。そこで、7月9日午後8時から、無観客の配信コンサート「がんばらなんたい」を初開催することを決定。「君と見てるから」を初披露する。島津は「緊張してばかりの私としましては、お顔も見えず、拍手も頂けない環境というのが、どういったものなのかと不安がいっぱいなのですが、たくさんの方にご覧いただけると信じて、精いっぱい歌わせていただきます」と話している。▼視聴チケット販売専用URL https://eplus.jp/shimazuaya0709/
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