今季限りで現役を引退する巨人岩隈久志投手(39)が23日、東京ドームで記者会見を行った。引退を決断した理由に、右肩の脱臼を告白。古巣の近鉄、楽天、マリナーズ時代の思い出も語った。会見の冒頭には、原辰徳監督(62)がサプライズ登場し花束を贈呈。世界一を達成した第2回WBCの思い出とともに、「クマさん」の21年間の現役生活へねぎらいの言葉を贈った。引退セレモニーは11月7日ヤクルト戦(東京ドーム)で行われる。「このユニホームでもうひと花咲かせようと戦ってきましたが、1軍での登板を果たせませんでした。最後の最後まで挑戦をさせていただいたことに感謝していますし、今はすごくスッキリしていますし、悔いなくやれた」「何とかここで次のステップの兆しが見えるように、勝負しようと思って、マウンドに上がった。集中して全力で投げたその1球で引退を考えた。体力の限界を感じた1球だったし、めちゃくちゃ痛かったです」「球界再編で楽天に移籍し、開幕投手をさせてもらって、記念すべき1勝を挙げられた。2011年の大震災の時にも開幕投手をさせてもらった。この時はWBCの決勝で投げるよりも緊張したんですが、みんなで勝ったこと
ヤンキース田中、カブス・ダルビッシュ、元マリナーズのイチロー氏らに連絡し、同氏からは「お疲れさま。よく頑張ったね」とねぎらわれた。第2の人生は現段階では未定。将来の夢は「野球の伝道師」。思いを胸に、新たな道に進む。【久保賢吾】◆岩隈久志(いわくま・ひさし)1981年(昭56)4月12日、東京都生まれ。堀越から99年ドラフト5位で近鉄入団。04年最多勝、最高勝率、ベストナイン。同年オフに分配ドラフトでオリックス移籍直後、金銭トレードで楽天移籍。08年は21勝を挙げて投手3冠に加え、MVP、沢村賞。10年オフに入札制度で大リーグ移籍を目指すも、交渉決裂で残留。11年オフにFAでマリナーズ移籍。15年に無安打無得点。18年はメジャーで登板機会がなく、同年オフに巨人移籍。今季推定年俸2000万円。190センチ、95キロ。右投げ右打ち。
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