4月2日、国立競技場)へ「膝の手術した部分のトレーニングは順調にレースの強度でできているので、あとは試合を待つだけ。体の仕上がり具合は、6~7割。いきなり100を走るより、スピードを大きく求められない200でゆるやかにシーズンインしていく。今年は200も積極的にやっていく」と話した。
あくまでも見据えるのは、2024年パリ五輪だ。「今年は復帰の1年目。2022年は膝の手術をした大変な1年だったので、とにかく1シーズン走りきることを目標にしたい。それで五輪の弾みにしたい。まだタイムの目標は求めずに行こうと思っています」。8月には世界選手権(ブダペスト)も控えるが、「特別、意識をしたくないですね。本音を言うと。そこに無理矢理スケジューリングするのが一番膝に良くない。自分に求められるスピードや練習強度を日々しっかり設定しながら、その中でちょっとずつ調子上げていきたい。土台を固めることが24年につながると思っています」と冷静に話した。 100メートルの復帰戦は、4月29日に地元・広島市で行われる織田記念国際の予定。レースの構成については「中間疾走は今まで以上の爆発力を出したい。スタートは世界と戦う上でも今までの良さを生かしたい。技術的にイメージできるようになったので、速い動きの中で生かせるように時間をかけて達成していきたいです」。1年間、じっくり自身を向き合ってきた山縣は「元気に走っている姿を見てもらいたい。『走りが変わったね』とか、『この走りなら今年やってくれそうだね』とか、そんなことを感じ取ってもらえるようなレースがしたいですね」と力を込めた。
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