選の前哨戦となる大会で、山形ボーイズ(東北南)は、自慢の投手陣を中心に守り勝ち、躍進を期している。鈴木監督は、米沢工で1991年夏の山形を制し、置賜から初の甲子園を実現させた左腕。社会人野球ではきらやか銀行(当時は山形しあわせ銀行)で補強で2度、都市対抗出場を果たした。指揮官が期待するのは右腕・鈴木丈と左腕・村上の両輪だ。
182・5センチの長身からスライダー、カットボール、フォーク、カーブ、ツーシームと多彩な変化球を操る鈴木丈は「昨年は悔しい思いをたくさんした。下半身が弱かったので(冬場に)強化した」と球速も120キロ台後半にアップ。村上は2年生ながらマウンド度胸があり指揮官も「気持ちも強い」と評価している。打線は、リードオフマンを務めてきた松田主将を4番に起用、俊足の9番打者・茅野を新1番に抜てきする新オーダーで挑む。「(松田には)走者を返す役割を期待したい」と鈴木監督。松田も「自分の持ち味は勝負強いところ、長打も単打も打てます」と鼻息も荒い。東北南支部では春季全国大会出場の寒河江、全国大会出場経験がある山形東部と山形勢の強豪チームが控える。松田主将は「強いところを倒したくて、山形ボーイズに入った」とキッパリ。鮮やかなブルーの戦闘服をまとい、青の旋風を巻き起こす。▽2年生...
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