ツアー通算10勝の小祝さくら(26=ニトリ)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、5アンダーで鈴木愛(30=セールスフォース)、森田遥(27=新英ホールディングス)と並んで首位発進した。3月のヤマハ・レディース葛城に続く今季2勝目を狙う。地元・福岡出身のアマチュア、藤本愛菜(あいな、17=福岡・沖学園高3年)が69で回り、2打差9位の好位置につけた。
小祝は次々とバーディーパットをねじ込んだ。12番で2メートル、14番で4メートル、そして17番で再び2メートル。「今日はパットが良かったです」。グリーン上で苦戦して予選落ちした前週の悔しさを晴らすかのように、今季2度目の首位発進を決めた。 今季国内メジャー初戦の前週は2日間で4度の3パット。そこでパターを見直し、グリップを細くシャフトも1・5インチ短くした。「初速が速くなってくれる感じがしたので変えた」。当然、この日は3パットは撲滅。スコアメークの鍵となった。 モンスターからパワーをもらった。6日に東京ドームでボクシングの世界戦、井上尚弥VSルイス・ネリを2列目で生観戦。プロレス好きとして知られるがボクシング観戦は初めて。「思っていた100倍面白くて感動した。迫力が凄くて、スポーツの力を感じた」と興奮気味。好スタートにも「まだ初日が終わったばかりなので、2日目が大事になる」と気を引き締めた26歳。チャンピオンになるイメージはできている。
≪17歳藤本、首位と2差 2週連続アマVも≫大会初出場の17歳、藤本が69で9位につけた。「緊張した」というが、イーブンパーで迎えた後半5番ではピンそば1メートルに寄せた一打から3連続バーディーを奪ってスコアを伸ばした。約1年前から、上田桃子らと同じ、辻村明志コーチに師事する17歳。前週、親交のある李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が15歳で国内メジャーを制した姿に刺激を受けたそう。2週連続アマVの可能性も秘めるが、「辻村さんがキャディーをしてくださっているので経験を積めていけたら」と謙虚に語った。
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