寄生虫に寄生し思考を操作して相手に内臓を捧げさせる「Euderus set」

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寄生虫に寄生し思考を操作して相手に内臓を捧げさせる「Euderus set」(2017)

タマバチが作る虫こぶはこんな感じ。

しかし、2017年1月25日に発表された研究結果によると、タマバチを観察した結果、自ら虫こぶの穴を塞いで閉じこもり、死を迎える個体が存在することが判明。これはなぜかというと、「Crypt keeper wasp/Euderus set」という別の寄生虫がタマバチに寄生して行動を操作するため。Euderus setの「set」はエジプト神話に登場する、暗黒を人格化した破壊の神Euderus setが取る行動がどういうものなのかは、以下のイラストを見るとよく分かります。通常、虫こぶの中で成長したタマバチは木の組織をかじって外の世界に出ていきますが、Euderus setに寄生されているタマバチは、木をかじって道を作ったところで行動をやめ、ちょうど頭で穴にフタをする形で止まります。その後、Euderus setの幼虫は虫こぶの中で成長し、外界に出て行くことになりますが、この時、Euderus setがトンネルを作るためにかじるのは樹皮ではなく、タマバチの体になります。木にできた穴をタマバチでふたすることによって、硬い樹皮をかみ砕かなくてもEuderus...

 

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