メガホンをとった村野佑太監督は「かつての映画で中山ひとみを演じられた宮沢りえさんが、戻って来てはくれないだろうか。それは脚本段階からの一番の関心事でした」と本作への出演を願っていたという。続けて「快諾してくださった宮沢さんは、実写とアニメの垣根を越えて、時代を越えて、中山ひとみとしてスクリーンに戻ってきます。時代が変わり子どもたちを囲む環境に変化が訪れたとしても、きっと変わらぬ何かがあるはず。決して色あせない永遠の少女像である中山ひとみは、それを誰よりも説得力のある言葉で伝えてくれます」と役柄の一部についても話してくれた。
宮沢は「ささやかな出演ですが、中山ひとみ役として参加させていただきました。私のデビュー映画『ぼくらの七日間戦争』が当時観てくださった方の記憶に刻まれたように、時代を超えて新たに息吹を与えられたアニメーション『ぼくらの7日間戦争』もみなさんの心を揺さぶる事が出来ますように。ぜひ映画館の大画面でお楽しみ下さい」と喜びのコメントを寄せた。いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守(北村)は、幼なじみの千代野綾(芳根)に片思いする。しかし、綾は一週間後に、父親の都合で東京へ引っ越すことに。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」という綾の本音を聴き、守は「逃げましょう」と彼女に告げる。そして綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。少年たちの精いっぱいの反抗が描かれる。
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