データの活用と同時に、なぜ状況判断力が求められるのか。和田一浩氏(49)も同席し、宮本、鳥谷両氏がシフトに対する本音を明かしました。【取材・構成=佐井陽介、小島信行】宮本(以下宮) やっぱり捕手と二遊間はある程度は自分で判断できる、ゲームを支配できる選手じゃないと厳しいよね。この場面だったら2失点はダメだけど1失点ならOKとか、そういう確認ができないとしんどくなる。ヤクルトでコーチをしていた時も困ったもん。相手打者がずっと三塁線に打っているのに、一向に守備位置を変えない選手がいて。「次も三塁方向に飛んでくるとか考えないの?」といちいち言わないといけなかった。
鳥谷(以下鳥) 今は結構、データで守備位置が決まりますからね。そうなると自分で守備位置を考えないでよくなってしまう。打者の打ち方を見て、体重をどういう風にかけようかとか、そういう作業が少なくなっていますね。そういえば、2月に巨人キャンプに行かせてもらった時、ランチ特打を見ていたら坂本がスッとショートに向かったんです。もちろんメニューには入っていなかったと思うんですけど、打球1球1球にスタートを切る練習をしていました。この感覚ですよね。ゴロが飛んでこなくても、打球判断とか反応を確認する姿を見て、こういう選手がずっと成長していけるんだなと思いました。今は「データが出ているからここを守りなさい」だから、反対に打球が飛んだら「データが悪い」となってしまう。もちろんデータは大事だと思います。ただ、選手みんなが始めからデータに頼ってしまうと…。鳥...
宮 自分はあまり大きく守備位置を動かすのは嫌で、どちらかというとセオリーも大事にしましょう、という考えだったかな。たとえば絶対に三塁線を締めないといけない場面でも、データ上は来ないからといって(三塁線を)がら空きにするのはやめていた。今は自分で守備位置とかを考える選手が本当に減ってるから、ちょっと心配。 鳥 何が正解なんでしょうね。今であればオリックスの吉田正尚が打席に立つと、めちゃくちゃシフトを敷くじゃないですか。二塁手も驚くほど後ろに下がるんですけど、それで内野安打が増えたりもするんです。あの吉田正尚を打ち取った緩い打球が内野安打になると、たとえその他の安打は防げていたとしても、投手のダメージは大きいんじゃないかな、と思ったりもします。阪神時代に能見さんが投げていた時は「シフトを敷かず自分で考えてくれたらいいから」と言われた時もありました。
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