◇ ◇ ◇場所前に伊勢ケ浜一門内で総会が行われた際には、一門内の部屋付き親方を師匠に据えて宮城野部屋の存続を訴える案も出たが現実味が薄いと賛同者は少なく、宮城野部屋の閉鎖を念頭に意見がまとめられた。この時点では宮城野親方、部屋付きの間垣親方(元前頭石浦)、力士は一門内のそれぞれ別の部屋に転籍する案を考えていたが、日本相撲協会の執行部側は「力士らの将来を心配して同じ部屋へ転籍させるように」といった趣旨で差し戻した。執行部側の首を縦に振る案を出すべく再協議を余儀なくされ、場所中に連日続く報道陣の取材に一門内の親方衆は「臆測で書かれてはまとまるものもまとまらない」(浅香山親方=元大関魁皇)などと困り果てていた。
方針が決まっては立ち消え、また決まっては立ち消え…。新理事の浅香山親方が師匠を務める浅香山部屋での転籍を執行部側から推されたこともあった。執行部側から「株を上げるチャンス。漢気(おとこぎ)見せろ」と言われ、一門内の親方からも「後は魁皇さん次第」と外堀が埋められていた。 だが、同親方はこれを拒否。現在の同部屋は9人と小所帯で、関取経験者は幕下の魁勝のみ。相撲未経験から入門した力士も多く、宮城野部屋の力士、親方を合わせて約20人が一挙に転籍することに懸念もあった。JR錦糸町駅近くにある同部屋の広さを考えると、「稽古場にブルーシートを敷いて寝る力士だって出てくる」と拒んだのも無理はなかった。最終的に伊勢ケ浜部屋を軸として一括転籍でまとまったものの、果たしてこれがベストだったのかと疑問は残る。
春場所を110年ぶりの新入幕優勝を飾った尊富士の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は育成面には定評はあるが、過去に2度弟子の不祥事で理事辞任に追い込まれた。今年7月には64歳を迎え、定年まで残り1年余りしか師匠を務めることができないのも不安の種だ。その時が来た時、宮城野親方をはじめ力士たちの処遇はどうなるのか。現在のところ、全く予見できない。【平山連】
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