宗教とは「妄想」なのか?

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作家のロバート・パーシグは「1人の人間が妄想に苦しむ時、それは狂気と呼ばれるが、多くの人が妄想に苦しむ時、それは宗教と呼ばれる」と説き、進化生物学者のリチャード・ドーキンス氏も、自著「神は妄想である」の中で、これを強く支持しています。このように、しばしば境目が曖昧だとされる宗教と妄想をどのように定義づければいいのかについて、科学系ニュースサイト・Live Scienceが論じています。

この問題は宗教にも当てはまります。仏教やキリスト教など、現代でも広く信じられている宗教には開祖といえる人物がいますが、もし「広く信じられていること」が妄想と宗教を隔てる要件だとすると、信者を獲得する前の宗教は全て開祖の妄想ということになってしまいます。

妄想の定義がはらんでいるこうした問題について、Live Scienceは「結局のところ、世界のほとんどの人々を病気扱いしてしまう『妄想の定義』は、臨床的には無価値です」と論じています。一方、宗教には社会的な絆を深めたり、精神的な慰めや励ましをもたらしたりする効果があるのも事実です。 「それでは、健全な宗教的信仰と妄想を区別するのは一体何なのか?」という疑問に対し、Live Scienceは「その信念が地域社会の絆を深めているかどうかという点に尽きるかもしれません」と回答。なんからの信念が社会的な関係をこじれさせて、社会生活を機能不全にしてしまうものなのであれば、それは「妄想」だといえるのではないかとの見方を示しました。

また、Live Scienceは「何が健全な宗教的信念で、何が病的な宗教的信念かという問題にけりがつくことはなさそうです。ここで強調したいのは、宗教を悪者にしたいわけでも、擁護したいわけでもないことです。宗教にはいい側面もありますが、ピンカー氏が『悪質』だと指摘したような側面もあります。残念なことに、多くの人が共有する悪質な信念は、少数の人が共有する信念よりはるかに危険なのです」と結論付けました。

 

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人々を救うこともあれば、争いの火種になることもある、宗教とはなんとも厄介なものですな…

人間を動物と区別たらしめる「イデア」の古い形態。

偽善です

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