安部公房「砂の女」舞台化 緒川たまき「観客の孤独に寄り添う」

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安部公房「砂の女」舞台化 緒川たまき「観客の孤独に寄り添う」 公房作品の主人公は「孤独の中で、自分と距離のある社会や人間関係とどうやって折り合いをつけようかあがいているところがある」と分析する。 「観客の孤独、ひそやかな部分に寄り添う作品であってほしい」

昆虫採集にやってきた男が、女が住む砂穴の家から抜け出せなくなっていく安部公房の傑作小説「砂の女」が舞台化される。難易度の高い作品に挑むのは、劇作家、ケラリーノ・サンドロヴィッチと女優、緒川たまきが始動させた演劇ユニット「ケムリ研究室」。女を演じる緒川は「やってみたかった作品」と意気込む。安部公房ファンで砂の女のファンでもあった緒川は19、20歳のころ、勅使河原宏(てしがはら・ひろし)監督の映画「砂の女」(39年公開)で岸田今日子演じる女にえたいの知れない魅力を感じ、舞台化を模索した。しかし、「舞台では砂に凌駕(りょうが)されていくさまを物理的に表現するのが難しい」(緒川)。砂をかき出すばかりの生活を受け入れる女の心理を理解するのも難しかった。

舞台化を後押ししたのは、実験的な作品にも挑戦しようと昨年始動させたケムリ研究室の存在だ。そもそも安部公房も劇作家として、実験的な舞台に挑戦していた。男役の仲村トオルなど「プロフェッショナルなキャスト、スタッフの力を借り、公房の手のひらの上で遊ぶと考えたらやれるかも」と思えた。 年を重ねたことで、女への理解も深まった。「受動的に見えて生命力が強い。生々しいのに自分の周りにはいないタイプ。つかめるようでつかめないおもしろさがある」。受け身とも支配者とも違うバランスを保つ、女の揺るぎない「芯」が見えるようになった。 公房作品の主人公は「孤独の中で、自分と距離のある社会や人間関係とどうやって折り合いをつけようかあがいているところがある」と分析する。そのいびつさを責めず、社会の側を小さくして主人公に寄り添っていく作品に優しさを感じ、「観客の孤独、ひそやかな部分に寄り添う作品であってほしい」と願う。

 

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ああ、これは似合うな。 岸田今日子氏とはまた違った方向で、底無しな印象があるもの。

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