「安かろう、悪かろう」という言葉があるとおり、一般に製品の価格は機能や性能に比例していることが多い。しかし、スマートフォンの世界では、価格の割に価値が高い、いわゆる「コストパフォーマンスが高い」製品は存在する。
また、発売当初は上級機だった機種を、旧モデルや中古になったタイミングで安価に購入しても、Androidのバージョンが古くて、希望のアプリが使えないという事態が早い時期にやってくることもあるほか、ストレージ容量が少ない機種ではアプリのインストールができないということもある。入門クラスの人がどうしても予算的に最低価格クラスを選ぶしかないとなった場合、デメリットも理解したうえで選んでほしい。上位機種と下位機種の違いを見る場合、まずはプロセッサ(SoC)が気になるところだろう。同じSnapdragonシリーズでもクラスの上下や世代の新旧があり、型番の数字の大小よりも世代の違いによる性能差も考慮する必要がある。
ここで重視すべきはRAMの方で、最低でも4GB、できればもう少し多いほうがいい。4万円トリオはいずれも6GBで、さらにハイエンド機では8GBや12GBの機種もあり、PCと同じで大容量のほうが動作が快適になる。 さらに、一部機種はストレージを用いてRAMを拡張する機能がある。WindowsやMacで仮想メモリーやスワップなどと表現されていることと同じと思ってよく、機能を強調している一部機種だけでなく、実際はかなりの機種に搭載され、知らない間に使われているケースが多くなっている。ほかにはカメラ性能などもあるが、カメラにこだわりのある人はしっかり選んでほしいところ。特にこだわりがないなら、現在の人気機種であれば、支障が出るほどひどい画質の製品はまずないのであまり問題にならない。
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