国連児童基金(ユニセフ)などは1日付で、インターネットへの接続環境が自宅にない子どもは世界で13億人に上るとの報告書を発表した。学齢期に当たる3~17歳の子どもの約3分の2を占めるとして、情報格差の解消が急務だと訴えた。
ユニセフのフォア事務局長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの学校が遠隔学習を行う中、ネットに接続できなければ教育を受ける機会が失われると懸念を表明。「子どもたちを世界から孤立させてしまう」として、通信インフラ整備の必要性を呼び掛けた。 報告書は、経済的に貧しい地域の子どもたちが特に影響を受けており、サハラ以南のアフリカや南アジアでは学齢期の子どもの約9割が自宅でネットに接続できないと指摘。教育環境の格差が広がることで、経済格差のさらなる拡大につながると警鐘を鳴らした。(共同)
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