システムに侵入できることを確かめて満足し、そのことを完全に忘れていたDuong氏ですが、4年生になった2021年に卒業記念としてIP放送を使ったいたずらをすることを思いつきました。Duong氏の高校を含む学校区では、それまで新型コロナウイルスのパンデミックの影響で対面授業とリモート授業のハイブリッドで授業が行われていましたが、4月5日からはほとんどの在校生徒が登校することになり、Duong氏はいたずらのしがいがあると感じてハッキングを決意したとのこと。
Discordなどで集めた仲間と、リックロールをもじって「ビック・リック」と名付けた作戦を計画したDuong氏は、4月30日の決行を目指してプロジェクターやテレビモニターなどのシステムを次々と掌握。夜の学校でプロジェクターから任意の映像を流せるかをテストするなどして、準備を進めていきました。 そして、授業を中断しないように授業と授業の合間にあたる4月30日の11時に「ビック・リック」を実行し、教室のプロジェクターからホールのテレビ、昼食のメニューを表示する食堂のモニターまで、校内にあるネットワークに接続されたあらゆるディスプレイから「Never Gonna Give You Up」を流しました。また同日、あらかじめ作成しておいたセキュリティの問題に関するレポートを学校区の技術責任者に送信しました。
「ビック・リック」から数日後、Duong氏の元に学校区の技術責任者から「処罰は行わないことにした」という内容のメールが届きました。それどころか、詳細な調査レポートに対する感謝を述べたとのこと。ただし、許可なくネットワークに侵入したのは不正なハッキングに他ならないため、もし区が理解を示さなければ責任を追及された可能性もあります。この記事のタイトルとURLをコピーする
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