子どもを梱包用の気泡シートで包んだ罪で神父が60日の懲役刑に

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神父が「10代の子どもを梱包用の気泡シートで包んだ」ことで、不法監禁を試みたとして60日間の懲役刑を命じられました。

裁判で懲役刑を命じられたのはアメリカ・ミシガン州で暮らすブライアン・スタンレー神父。スタンレー神父は2013年に聖マーガレット教会の用務室で梱包用の気泡シートで少年を包んだとして告訴されました。少年の両親は少年のカウンセリングをスタンレー神父に依頼しましたが、カウンセリングが行われる代わりに少年は目と口をテープでふさがれた状態で、頭の先からつま先まで梱包材で包まれ、30分もの間放置されたとのこと。少年が帰宅した際に自分の身に起こったことを両親に話し、両親はカラマズー教区に事件を報告しました。教区が調査を行っている間、スタンレー神父は休職に。児童梱包事件は児童保護サービスへも報告されたため、児童保護サービス経由でオツィーゴ警察にも連絡がいきました。この事件は2018年10月にミシガン州警察が7つの州のカトリック司教区に向かい、さまざまな虐待に関する文書が大量に発見されたことで明るみにでました。この結果、スタンレー神父を含む7人の神父が起訴されています。

スタンレー神父の弁護士であるマイケル・ヒル氏は、スタンレー神父は法廷で言葉を発しなかったものの、自分のとった行動について後悔を示していると述べました。またダナ・ネッセル司法長官によると、2013年の事件以降スタンレー神父は治療を受けており、この治療の結果、スタンレー神父は自分の人生のトラウマを他人に投影していることに気づいたそうです。ネッセル司法長官はスタンレー神父の行動が性的動機にもとづいていることから、スタンレー神父の名前を15年間、州の性犯罪者登録簿に載せると主張しました。これに対し、ヒル氏は「これには証拠がなく、私はスタンレー神父の名が公的登録簿に載ることに反対します」と語りました。一方で、当初スタンレー神父は懲役15年となる可能性があったものの、有罪を認めて性犯罪者として登録されることに同意した時点で、この告発は取り下げられました。

スタンレー神父の件以外にも、警察が明るみにした7つの教区の文書から、多くの被害が存在したことがわかっています。ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマ―氏は性的虐待を受けた過去を持ち、このようなケースを優先的に起訴しているとのこと。2019年にホイットマー氏はミシガン州に対してカトリック教区の虐待を調査するために200万ドルの予算割り当てを求めました。減額はされたものの、州議会によってその後63万5000ドルの予算が割り当てられたとのことです。

 

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