研究において、サセックス大学の心理学者であるKasia Pisansk博士、進化心理学者のKavya Bhardwaj博士、そして行動生物学者であるDavid Reby教授らは、女性の声の変化を出産前の5年・出産後の5年の合わせて10年間にわたって分析しました。その結果、女性の声は妊娠を終えた後に低く、より単調になることが判明。女性における「声の男性化」は加齢によって起こるものではなく出産により起こるもので、出産後1年が経過すると、声は元に戻るとのこと。これまでの研究で、女性は排卵期になると声が高くなることや、閉経によって声が低くなることが示されていました。これはホルモンの変化によるものと考えられており、出産後は性ホルモンレベルが急激に下がることから声帯や声調が影響を受け一時的に声が低くるという理屈です。実際に、出産後の女性の声がどれくらい低くなるのかというと、音程は数値にして平均5%、半音1.3個分の変化があったとのこと。最高の音程は44%、半音2.
研究は20人の母親グループと、同年齢で子どもを持たない20人のグループに対して行われました。親が子どもに話しかける時は声が高くなる傾向があることがわかっているため、研究者は被験者が別の大人からのインタビューに答えている最中の声を分析したとのこと。インタビューの音声は全部で634本、277分に上ったそうです。 歌手や女優の中には出産後に声が低くなることに気づいている人がおり、研究者らは彼女たちの逸話からインスピレーションを受けて研究を行うに至ったといいます。出産後の声の変化は、女性の社会的相互作用に影響を及ぼす可能性があることから、研究者は引き続き声の変化によって「聞き手の母親に対する社会的判断」が変わってくるのかどうかを調べるとしています。
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ソース: 読売新聞オンライン - 🏆 19. / 63 続きを読む »