待望の一発は3回に生まれた。1死一塁の第2打席。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、1ストライクから2球目のスライダーを完璧に捉えると、110マイル(約177.0キロ)、角度30度の打球は右翼席の423フィート(約128.9メートル)地点まで運んだ。一塁ベースを回ると、人差し指を高く上げて喜びを示し、ベンチに戻るとヒマワリの種をかけられて祝福された。
12日のパドレス戦第1打席で4号ソロを放ち、松井秀喜氏の持つ日本選手最多メジャー通算175本塁打に並んだ。この試合後には「長距離打者として小さい頃からずっと見てきた。同じ左打者として憧れの存在。そういう方に記録で並べたのは凄く幸せなこと」と喜んでいた。初回の第1打席は1死走者なしの場面。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、初球から積極的にスイングを仕掛けた。3球連続ファウルの後、1球ボールを挟み、カウント1―2から5球目の内角低めスライダーにバットが空を切った。 大谷は20日のメッツ戦では、5回に6試合連続安打となる右翼線二塁打を放ち、3四球で4度出塁した。だが、一発出れば逆転の2―5の6回1死満塁では空振り三振。チームは今季初の3連敗を喫した。最近10試合で3勝7敗と、地区首位キープも貯金1まで減った。
それでも大谷は「投打がかみ合ってないかなというのはありますけど、それでも全試合近い点差で粘っていますし、そこはみんな必死になってやっているので。切り替えていくしかないと思います。負けが込むと多少なりとも(フラストレーションは)あると思いますけど、みんな必死で切り替えて、次の試合に臨もうとしてると思う。確かに連敗がかさむと暗くなることはあると思いますけど、全員でミーティングをしたりとか、そういうことはやているので、そこで早く切り替えて明日に臨むことがまず大事かなと思います」と切り替えを強調していた。
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