ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)、本拠でのメッツ戦に「2番・DH」で先発。第2打席で今季5号を放ち、松井秀喜氏を抜いて日本選手最多を更新するメジャー通算176号をマークした。10―0の8回に今季初めて代打を送られて途中交代したが、3試合ぶりの1試合2安打で打率.368とし、打率メジャートップと大谷のバットが火を吹いた。
ゴジラ超えの待望の一発は3回に生まれた。1死一塁の第2打席。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、1ストライクから2球目のスライダーを完璧に捉えると、確信歩き。110マイル(約177.0キロ)、角度30度の打球は右翼席の423フィート(約128.9メートル)地点で弾んだ。本塁打としては今季最速、飛距離は2番目で右翼手が一歩も動かない、完璧な一撃だった。大谷は一塁ベースを回ると、人差し指を高く上げて喜びを示し、ベンチに戻るとヒマワリの種をかけられて祝福された。 38打席ぶりの一発で気持ちが楽になったのか、3―0で迎えた5回無死一、二塁の第3打席はカウント1―2と追い込まれたが、内角のシンカーをはじき返し、投手に直撃する内野安打。打点はつかなかったが、得点圏でも安打をマーク。続くフレディ・フリーマン、ウィル・スミスの適時打につなげ、ベッツからの4連打でリードを7点に広げた。大谷はこの一打で打率が.368まで上昇し、この時点でメジャートップに立った。
12日のパドレス戦第1打席で4号ソロを放ち、松井秀喜氏の持つ日本選手最多メジャー通算175本塁打に並んだ。この試合後には「長距離打者として小さい頃からずっと見てきた。同じ左打者として憧れの存在。そういう方に記録で並べたのは凄く幸せなこと」と喜んでいた。大谷は20日のメッツ戦では、5回に6試合連続安打となる右翼線二塁打を放ち、3四球で4度出塁した。だが、一発出れば逆転の2―5の6回1死満塁では空振り三振。チームは今季初の3連敗を喫した。最近10試合で3勝7敗と、地区首位キープも貯金1まで減った。 それでも大谷は「投打がかみ合ってないかなというのはありますけど、それでも全試合近い点差で粘っていますし、そこはみんな必死になってやっているので。切り替えていくしかないと思います。負けが込むと多少なりとも(フラストレーションは)あると思いますけど、みんな必死で切り替えて、次の試合に臨もうとしてると思う。確かに連敗がかさむと暗くなることはあると思いますけど、全員でミーティングをしたりとか、そういうことはやているので、そこで早く切り替えて明日に臨むことがまず大事かなと思います」と切り替えを強調していた。
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