との再契約——。これはエンゼルスにとって今オフの“悲願”とも言えるが、実現性は限りなく低いと見る向きが強まっている。現地10月27日、同球団の専門サイト『Halo Hangout』のザカリー・ロッドマン記者は「ショウヘイ・オオタニがエンゼルスともう一度契約することはない」と断言した。2018年にメジャー移籍をして以来、日進月歩で進化を続けてきた大谷。今季も8月に右肘側副靭帯の損傷によって離脱するまで、「史上最高」と言われるパフォーマンスを披露。投打で違いを生み出す二刀流スターがエンゼルスにとってなくてはならない存在である事実は深く説明する必要はないだろう。
ゆえにエンゼルスは、今オフにFA（フリーエージェント）となる大谷との延長契約を求めているが、現時点では退団が濃厚となっている。もっとも、「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と公言した本人が、9年連続でプレーオフ進出を逃しているチームから、より勝てる場所に“ステップアップ”を望むのは必然ではある。 そうした背景もあり、ロッドマン記者も「オオタニがエンゼルスと再契約をしない理由は簡単に理解できる」と指摘。「オオタニは過去3シーズンにわたってMVP級の活躍をしてきたが、その間にエンゼルスは80勝にさえ到達していない。彼の最優先事項は勝つことにあり、エンゼルスは売り込むのに苦労する」と論じた。 さらに球界内で「倹約家」と言われる名物オーナーのアート・モレノ氏の存在にも懸念を示したロットマン氏は「仮にオオタニが残ったとしても、エンゼルスが勝てるようになるにはモレノの心変わりが必要だ」と強調。そして、ドジャースやヤンキース、メッツ、パドレス、マリナーズといった複数の強豪球団への移籍が囁かれ続ける大谷についての想いを記している。大谷の契約に関する噂は枚挙に暇がない。そうしたなかで、エンゼルス周辺で聞こえる声は弱気なものばかりだ。
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