０―０の５回無死一塁。２ボール２ストライクからの７球目、３番手右腕・スタシャクの９１マイル（約１４６・５キロ）の高め直球に大谷のバットが空を切った。それでも、初回１死の第１打席では右腕・エンロウの高めの速球を右前にはじき返すと、３回１死一塁の第２打席は初球を捉え、二塁手の横を高速で抜けていく右前打。２打席連続ヒットで自身２試合ぶりのマルチ安打としていた。大谷はこの日が２試合ぶりのオープン戦出場。ここまでも６試合で１５打数８安打の打率５割３分３厘、１本塁打、７打点、１盗塁と昨年９月に受けた右肘手術からリハビリ明けとは思えない無双状態が続いているが、当たりが止まらない。現時点で１８打数１０安打の打率５割５分６厘となった。
大谷はこの日と１３日（同１４日）のマリナーズ戦に２日連続で出場し、その後韓国に出発する見込み。２０、２１日に行われるパドレスとの開幕シリーズに向け、最中調整に入っている。開幕戦では日本ハムの先輩で、日本人投手最多タイとなる４度目の開幕投手を務めるダルビッシュ有投手（３７）と初対戦する。“世紀の対決”に日本、そして世界中の注目が集まる。
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