ドジャース・大谷が粋な計らいを見せた。この日のレッズ戦で球団は小児の心臓病患者のアルバート・リー君(13)をドジャースタジアムに招待。生後3日で心臓病が判明し、これまでに3度の手術を受けるなど苦難を乗り越え、現在は野球に打ち込むアルバート君は試合前に会見を行ったが、その場にサプライズで登場した。口をあんぐりと開けて驚く少年にサイン入りユニホームを贈ると、さらに驚きの言葉を語った。大谷の大ファンのアルバート君は、もう夢見心地。会見後には「30秒ぐらい息ができなかった」と感激していた。始球式では捕手役で登場。ワンバウンド投球をしっかりと捕球し、笑顔で記念写真に納まった。アルバート君にスイートルームでの観戦もプレゼント。試合後には「いい思い出になってくれればうれしい」と思いを語り、大役に指名した経緯も明かした。
この日はド軍移籍後では初のボブルヘッド配布デー。チームでは配布日はモチーフになった選手の夫人が始球式を務めるのが定番だ。事前に球団から真美子夫人への打診を受けたが、夫婦で話し合い「野球好きな子供や(気軽に)見に来られない病院の子とかの方がいいのではと決めた」と明かした。 エンゼルス時代の19年1月には同じ名前が縁で、重い心臓病で入院していた当時1歳の川崎翔平君を見舞うために大阪府内の病院を訪問した。病床の子供にワールドシリーズでの本塁打を約束して実現させた伝説を持つベーブ・ルースのように、大谷も全ての子供たちに夢を与えている。
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