西前頭3枚目の明生(27)=立浪=に押し出しで快勝。4日目に錦木(32)=伊勢ノ海=に敗れたが、引きずることなく立て直し、「しっかりと切り替えができている。気持ち的にも成長しているのではないか。連敗してはいけないと思っていた。気持ちを強く持ちながら、硬くならずにできた」と手応えを口にした。
思いきった立ち合いからの突き押しが武器だったが、単独トップで迎えた春場所千秋楽で、霧馬山(現霧島)に本割、優勝決定戦でともに土俵際まで押し込みながら逆転負けしてV逸。「昔はガムシャラに攻めていたけど、今は最後に落ち着いて一歩止まるぐらいで攻めている。心の余裕がちょっとできてきた。負ける相撲はほとんどが最後の逆転なので、すごくもったいない。それを直せばもっともっと勝てるという気持ちが生まれた」と取り口を見直した。3関脇に大関昇進の可能性がある今場所。昇進の目安とされる直近3場所を三役で合計33勝へ12勝が求められる豊昇龍(24)=立浪=は阿炎を下し1敗を守るも、若元春(29)=荒汐=は錦木に敗れ早くも2敗で黄信号が点滅。11勝で33勝に到達する大栄翔は一歩リードし、「重圧はあまり感じない。いつも通り」と順調に星を伸ばしている。
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