さいたま市は、大宮盆栽村(同市北区盆栽町)が令和7年に開村100周年を迎えるのを機に、盆栽村の内外への発信を強める。今年度は統一ロゴマークを制作したほか、5月のゴールデンウイーク期間に合わせた周知イベントも集中的に実施。100周年に向けてPRを強め、盆栽のブランド力強化につなげる。
さいたま市によると、盆栽村は大正12年の関東大震災を受け、現在の東京都文京区周辺を拠点としていた盆栽業者らがまとまって移住して作られた。その後、盆栽は徐々にファンが定着し、国内だけでなく海外でも「BONSAI」と呼ばれて愛好家が増え、盆栽村は今や〝盆栽の聖地〟として知られる。市の伝統産業と位置付けられており、盆栽村の一画にある市大宮盆栽美術館からは盆栽の歴史や文化が発信されている。 盆栽村のPR強化のため、さいたま市はこのほど記念ロゴマークを制作した。数字の100を大きく描き、その中心に盆栽の五葉松を配置。文字がかすれている部分は、盆栽の見どころである幹の枯れ部分「シャリ」を表しているという。このほか、印鑑デザインやアルファベットのBONSAIをあしらったものなど計6種類を用意し、インバウンド(訪日旅行客)らにもアピールしていく考えだ。
さいたま市は人出が増えるゴールデンウイークを狙って、「大宮盆栽ウイーク」と銘打ったイベントを集中展開する。盆栽村で開催される「大盆栽まつり」(5月3〜5日)では市民盆栽展のほか、盆栽や山野草などを販売。「大宮盆栽村おもてなしイベント」では飲食ブースやワークショップなどを開催して、100周年の機運を盛り上げる。
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