年11月の初演から25年目を迎えて今年終幕する同舞台の公演数は、この日2018回に達し、森光子さん(12年死去、享年92)が「放浪記」(2017回)で持つ国内演劇における単独主演記録を更新した。
2000年11月2日の初演から8589日。2018回目のステージを全うした光一は「この景色が見られるのは、本当に幸せなこと。皆さまの拍手が、こんなにも力になるんだな」。超満員の客席、そして共演者から万雷の拍手が注がれる中、どこか恥ずかしいようなそぶりで頭を下げた。 4月11日に幕を開けた“ラストSHOCK”。同22日に通算2000回公演を記録し、森さんの誕生日でもあるこの日、森さんの大記録を超えた。国内演劇の単独主演記録を更新した。だが、光一は「とても比べられません」と記録を樹立したことはもちろん、森さんと比べること自体を拒む。森さんは「SHOCK」の初演から毎年観劇に訪れ、いつも激励してくれた。体調を崩した後も、毎日弁当を差し入れてくれた。12年の公演中には右足靱帯(じんたい)を部分断裂した。東日本大震災やコロナ禍で、中止も余儀なくされた。それでも代役を立てずに守り続けられたのは、森さんの生きざまがあったから。
「『あいつより、うまいはずだが、なぜ売れぬ』という森さんの有名な言葉がありますけど、自分は逆で『あいつより下手なので、命を燃やさないといけない』。ずっとそう思ってやってきました。自分には何もないので、命を燃やすしかない」 畏敬や憧憬(しょうけい)の念を込め、いつしか光一は楽屋に森さんの写真を掲げた。「行ってまいります」。「いつも、いつも支えてくださった母」と表現した森さんにそう伝えて臨んだこの日も圧巻の殺陣やフライングで節目に花を添えた。「森さんは、作品を、自分を支えてくれたお一人。感謝を申し上げても、どんな言葉も当てはまりません、ありがたすぎて」。いつ何時も謙虚で低姿勢な森さんの姿と、光一の言葉が重なった。(田中 雄己)
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