新種のバクテリアで、地球上では存在が知られていないものの、遺伝的にはメチロバクテリウムという地上ではありふれた属に由来することがわかっている。
より興味深いと思われるのは、地球上では大して目立たない存在だが、空気が希薄で密閉された宇宙船の環境内では大活躍するバクテリアがどれなのかを探ることだろう。だからこそ、ISS内の微生物叢の研究は、火星飛行ミッションやほかの惑星での基地建設を安全に進める上で重要になるかもしれないのだ。 家とは異なりISSでは空気と水を循環させていて、窓も開けられない。だが、違いはそれだけではない。ISSの空気のほうが乾いているし、二酸化炭素濃度も高い。放射線量も高い。もちろん重力もない(「床にいる一部の微生物にわたしたちは慣れていますが、床自体が存在しなければこうした微生物が床にとどまることもないのです」と、NASAの惑星保護担当責任者だったジョン・ラメルは語る。宇宙の生き物が地球に侵入しないように、また地球の生き物がほかの惑星に侵入しないようにするのが惑星保護の仕事だ)。このため、実際のところISSの環境中の微生物叢は、そこに住んでいる宇宙飛行士の微生物叢によく似ている。19年の研究によると、クルーが入れ替わると微生物叢まで変わるという。当時の研究者たちは、ISS内に数カ月以上滞在した9人の宇宙飛行士(丸1年も滞在したことで有名になった人も含まれる)の皮膚、鼻、胃腸の微生物叢を調べ、ミッション前と完了後のサンプル、さらにステーション内から採取したサンプルを比較した。
とはいえ微生物叢のあるISSは、人間にとっては明らかによくない環境である。なにしろISSに住むだけで、一部の免疫反応が抑制される。宇宙飛行士のなかにはエプスタイン・バーウイルスと水痘帯状疱疹ウイルス感染症の再燃を経験した者もいる。これは免疫の状態の変化によるものだ。宇宙飛行士は病気をあまり報告したがらないことで知られているが、それでも16年の調査によると、ISSのクルーでは肌の炎症や上気道炎が最も「特筆すべき」体調不良として頻繁に報告されている。 この属のバクテリアは窒素固定を促進するなどの働きで知られる。土壌中の複合窒素源を、植物が栄養として利用できるかたちに変えることから、ほかの惑星で食料を栽培する上で役立つかもしれない。さらにM. ajmaliiは高い放射線量にも耐え、完全に水分がなくなった環境でも生命活動を抑制して生き延びることができる。要するに、この小さな生き物はどんな人間よりも宇宙旅行に向いているのだ。
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