国内企業物価指数が前年比で上昇したのは10カ月連続。国際商品市況が足元の国内企業物価に大きく影響を与える姿は変わっていない。石油・石炭製品が前年比36.6%上昇し、最も押し上げ方向に寄与したほか、非鉄金属が同26.9%、鉄鋼が同25.5%、化学製品が同13.5%それぞれ上昇した。大和証券の末広徹シニアエコノミストは「今後はベース効果で前年同月比のプラス幅が縮小しやすいこともあり、インフレがピークアウトするという見方も増えると考えられるが、川下企業や家計を中心にコスト増の影響は残る」と指摘した。
2021年暦年の国内企業物価指数はプラス4.8%と、1981年以降で最大の伸び率だった。上昇に最も寄与したのは石油・石炭製品で、前年比プラス27.8%と大幅に伸びた。このほか非鉄金属や鉄鋼の価格上昇も押し上げの主な要因となった。日銀の担当者は「感染拡大と収束の波を繰り返しながら、基調としては世界経済が回復した年だったことを企業物価の面からも示している」と述べた。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む: