唐十郎さんの世界は「はまる沼」 アングラ演劇を確立、強い支持

  • 📰 goonewsedit
  • ⏱ Reading Time:
  • 28 sec. here
  • 11 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 45%
  • Publisher: 63%

地域 ニュース

社会,ニュース,速報

4日に84歳で亡くなった劇作家・演出家・俳優の唐十郎さんは1960年代、天井桟敷の寺山修司らとアングラ(アンダーグラウンド)演劇のジャンルを確立し、日本の演劇史...

羽田闘争(67年)や東大・日大闘争(68年)、新宿駅西口地下広場の反戦フォーク集会(69年)など、社会への若者たちの異議申し立てが相次いでいた時代。「常に状況の真っただ中にいるということを演じながら感知できるような芝居をしたい」との唐さんの思いが込められた状況劇場は、俳優個々の肉体の特性を前面に押し出した「特権的肉体論」の思想とあいまって、若い世代から強い支持を得た。

共に社会を巻き込んだ活動をし、69年に早稲田小劇場で唐さんの「少女仮面」の初演を演出した劇団SCOT主宰の鈴木忠志さん(84)は「傑出した才能を持った演劇人が、この世を去ってしまって、とても寂しく感じる」と悼んだ。 「ぼくは当世の若者に焦点を当て、挑発すべく書いている」とした唐さんが状況劇場解散後に、若い俳優たちとともに作ったのが劇団唐組。その草創期から携わり、現在は座長代行を務める劇団員の久保井研さん(61)は唐さんの世界を「深みにはまる沼のようだった。知れば知るほど、どういう人か分からなくなる。目指す山というより、はまる沼でした」と振り返った。「唐さんは人と人との絡み合いを書きたい人だった。人間くささを、とても詩的にメタファーに置き換えてセリフにしていました」と述べる。

唐さんが亡くなった翌日の5日は、東京・新宿の花園神社で催される劇団唐組の紅(あか)テント公演「泥人魚」初日。「とにかく観客が待っている。何があっても芝居は打つんだ。飯を食うように芝居をやるんだ」との唐さんの言葉を胸に、予定通り公演は続ける。久保井さんは語る。「唐さんは、このテントと共にいる。何より芝居の好きな人だったので、客席の後ろから見てくれていると思います」【広瀬登、濱田元子】

社会 ニュース 速報 トピックス 写真 RSS 最新 事件 事故

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 40. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

元技能実習生など、不法滞在ベトナム人「ボドイ」による犯罪が北関東で頻発している理由元技能実習生など、不法滞在ベトナム人「ボドイ」による犯罪が北関東で頻発している理由 <安田峰俊・著『北関東「移民」アンダーグラウンド』に詳述されたベトナム人らによるトラブル、犯罪、その背景にあるもの> ニューズウィーク日本版 犯罪
ソース: Newsweek_JAPAN - 🏆 131. / 51 続きを読む »

空山基が3年ぶりの個展「Space Traveler」をナンヅカ アンダーグラウンドで開催3年ぶりとなる空山基の新作個展「Space Traveler」がスタート。5月28日(日)まで、ナンヅカ アンダーグラウンド(NANZUKA UNDERGROUND)をはじめ、3会場で同時開催中だ。
ソース: voguejp - 🏆 34. / 63 続きを読む »

ベトナム人技能実習生は「かわいそうな弱者」でないと困る…マスコミが無視する「ボドイ犯罪」の悩ましい実態 日本の過疎地域のために、基本的人権を奪っている「ボドイ」と呼ばれる不法滞在ベトナム人の犯罪が増えている。この問題を扱った本格門フィクション『北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪』(文藝春秋)を書いた中国ルポライターの安田峰俊さんは「ボドイを生んだ技能実習制度は、職業選択や移動の自由を制限しており、基本的人権を奪っている。しかし、いまやボドイの存在なしに、日本経済は成り立たない」という。ライターの國友公司さんが聞いた――。(後編/全2回)
ソース: Pre_Online - 🏆 48. / 63 続きを読む »

警察を怖がらず、気軽に犯罪を重ねる…日本の田舎が不良ベトナム人「ボドイ」の標的になっているワケ 犯罪件数では中国を抜いて国別トップに「ボドイ」と呼ばれる不法滞在ベトナム人の犯罪が増えている。『北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪』(文藝春秋)を書いた中国ルポライターの安田峰俊さんは「国別の犯罪件数では、中国を抜いてベトナムがトップになっている。技能実習制度の負の側面であり、根本的な解決は難しい」という。ライターの國友公司さんが聞いた――。(前編/全2回) 「ボドイ歓迎派」という皆様方の御見解も 御伺いしとうございます。
ソース: Pre_Online - 🏆 48. / 63 続きを読む »

反撃能力運用へ「協力深化」 共同計画の協議加速―宇宙も対日防衛義務・日米2プラス2:時事ドットコム【ワシントン時事】日米両政府は11日(日本時間12日未明)、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)をワシントンで開いた。日本側が防衛費増額や敵のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」(敵基地攻撃能力)保有など、安保関連3文書見直しで示した防衛力強化の内容を説明。米側は「強い支持」を表明した。両政府は「反撃能力の効果的な運用に向けて、協力を深化させる」ことを決めた。
ソース: jijicom - 🏆 32. / 63 続きを読む »

反撃能力運用へ「協力深化」 日米2プラス2、共同文書発表―宇宙も対日防衛義務:時事ドットコム【ワシントン時事】日米両政府は11日(日本時間12日未明)、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)をワシントンで開いた。日本側が防衛費増額や敵のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」(敵基地攻撃能力)保有など、安保関連3文書見直しで示した防衛力強化の内容を説明。米側は「強い支持」を表明した。両政府は「反撃能力の効果的な運用に向けて、協力を深化させる」ことを決めた。 2プラス2は昨年1月にオンライン形式で開催して以来で、日本側から林芳正外相と浜田靖一防衛相、米側からはブリンケン…
ソース: jijicom - 🏆 32. / 63 続きを読む »