応したゴルフで大会3度目の出場にして初の決勝ラウンド(R)進出を果たした。日本勢は22人が出場し、20年大会(9人)を上回る5大メジャー過去最多11人が予選突破。ベイリー・ターディー(米国)が7アンダーの単独首位に立った。
古江はメジャーの舞台に動じることなく、いつも通りのリズムで回った。ショットを曲げれば崖下に海が待ち受け、強い風が吹く。この日の平均スコア76・1と深いラフに苦戦する選手が続出したが、日本勢で唯一アンダーパーの70にまとめ、7位浮上。3度目の出場で初の決勝R進出に「やっと予選通過できてうれしい。難しいコースを攻略して、しっかりプレーできた」とうなずいた。 10番から出ると、2ホール連続でグリーンを外したが持ち前の小技を駆使してパーで耐えた。「良い流れを作れた」と12番で7メートルの初バーディー。後半の1、2番で連続バーディーで伸ばした。フェアウェーを外したのは2回だけ、平均パット数1・44は全体2位だ。「怖がらず、思った通りのラインに打つことができた」と喜んだ。
ツアー2年目で「メジャーで頑張りたい」と意気込む今季、既にトップ10が6回。ティーショットの精度とパットに磨きが掛かり、米女子ツアーのポイントランク4位と好調が続く。国内で指導を受けるコーチの父・芳浩さんは米国には同行していないため修正は自力だ。「自分の感覚を信じながら、たまに悪かったら(スイングの)動画を撮って分析して。分からなかったらお父さんに送るけど、(最近は)ほとんどしていない」と話した。 2週前のメジャー、全米女子プロ選手権でも8位に入り「自信につながる」と振り返る。前年大会はマッチプレー選手権(決勝で敗れて2位)翌週の開催で、タフな日程の中、予選で姿を消した。20、22年に続く「3度目(の予選落ち)は嫌だった」と今年は試合日程が1週空き、体力を温存しながらの調整も奏功している。世界一美しいと呼ばれる海沿いのコースで、首位と7差を追う決勝Rの2日間に向け「アンダーにして、上位を目指していきたい」と表情を引き締めた。
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