激動のフランス革命の時代、軍人として生きる男装の麗人・オスカルと、悲劇の王妃マリー・アントワネットの人生を中心に物語が展開する『ベルサイユのばら』。作者の池田理代子によって1972年4月から翌年12月まで少女マンガ誌「週刊マーガレット」 に連載されると、当時の「少女マンガで歴史ものはあたらない」という常識を覆し、ファンレターが月に数万通届くほどの大ヒットを果たす。親から子へ、さらに孫へと3つの世代にわたって読み継がれている不朽の名作だ。
誕生から50年。東京シティビューで開催中の『ベルサイユのばら展ーベルばらは永遠にー』では、貴重な原画を通して『ベルばら』の魅力を味わえる展覧会だ。池田の描いた物語は実に2000ページ。そのうちオスカルとマリー・アントワネットの2人に焦点を当て、約180点の原画をストーリーに沿って展示している。優美で麗しいマリー・アントワネットのすがたにも心を奪われるが、オスカルが衛兵隊を従えて「前進!」とサーベルを振り上げる光景といった、スペクタクルな描写も力強さに溢れていて、ぐいぐいと物語の中へと引き込まれる。執筆当時の池田は24歳。若さもみなぎる迷いのない線の美しさに見惚れてしまうこと間違いない。第1章 「ベルサイユのばら」からⅥ「バスティーユへ!」展示風景。©︎池田理代子プロダクション
『ベルばら』は連載を終えたのちも人気は衰えず、翌1974年には宝塚歌劇団にて舞台化。ただこの時代は一般的にマンガの評価が低く、上演には賛否があったものの、スタッフらは「宝塚らしさを生かして新たな挑戦を」と努力を繰り返していく。すると舞台は空前のブームを引き起こし、2006年1月には通算上演回数1500回を突破、2014年には観客動員数が延べ500万人を記録するなど大ヒット作として成功を収める。そして展示でも劇中のオスカルとアンドレが愛を誓い合う「オスカルの居間」をイメージしたコーナーをはじめ、公演ポスターや舞台衣装、さらにデザイン画を公開。宝塚の『ベルばら』のゴージャスな世界を体感的に楽しめる。社会現象を引き起こした『ベルばら』は、1979年に日本テレビ系列にてアニメ化されると、オープニング主題歌「薔薇は美しく散る」がヒットするなど、放送当時から話題を集めた。このアニメのセル画も見どころだが、アニメ版は原作を踏襲しつつも、主人公の性格設定が異なるといった違いについて注目するのも面白い。そしてラストでは池田本人によるコメディタッチの4コマ漫画『ベルばらKids』や企業とのコラボ、また海外
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