福井工業大は17日、原子力災害に対応したピクトグラム(絵文字)を福井県との共同研究で学生が考案したと発表した。安定ヨウ素剤配布会場やスクリーニング検査会場などを示す計8種で、外国人にも分かりやすく、円滑な住民避難につなげるのが狙い。原子力防災のピクトグラムは全国初といい、今月20〜21日の県の原子力防災訓練で看板などに使用される。
ピクトグラムは言葉が分からなくても瞬時に意味を伝えやすく、トイレや非常口などのマークが広く使われている。今回のものは緑色で、日本語と英語の説明も併記した。避難所での使用を想定し、放射性物質があることを示すマークなどを用いている。「前例のないデザインを作るのが大変だった」と酒井さん。「安定ヨウ素剤は配布会場ですぐに飲まなければならないため、飲み込んでいる様子を表すなど地域の人や外国人にも伝わるよう工夫した」と話した。
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