南極の貴重な生態系が人間の船で運ばれる外来種に脅かされている

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南極は数百万年にわたり比較的外界から孤立していたため、他では見られないユニークな生態系が形成されてきました。ところが近年、人間の南極進出と共に侵入した外来種が既存の生態系を脅かす危険があると、ケンブリッジ大学の博士研究員であるアーリー・マッカーシー氏が解説しています。

にアクセスが集中しており、これらの地域が最も外来種の危険にさらされているとのこと。なお、南極大陸に訪問する船の内訳は観光が67%・研究が21%・漁業が7%・物資輸送が5%・その他が1%であり、大陸の全ての地域にアクセスしているのは研究目的の船のみだそうです。研究者らはこれまでに「人間の手によって南極海へ持ち込まれた外来種」として、ムール貝やカニなど計5種類の非在来種を特定しているとのこと。ムール貝やカニと類似した動物は南極大陸周辺に存在していないため、ムール貝がその他の外来種にとっても繁栄しやすい生息地を確立したり、カニが在来種を食べてしまったりすることが懸念されています。しかし、これらの動物が長期的に南極の環境で生き残れるのかや、実際にどのような影響を生態系に及ぼすのかは不明だそうです。

マッカーシー氏は、「現時点では、南極と南極海は地球上で最も侵略されていない海洋地域であり、大陸規模で侵略的な種のリスクを管理・軽減できることを実証する最後のチャンスです」と述べ、人間たちが足並みをそろえて外来種の侵入を防ぐ努力をしなければ、南極の貴重な生態系が変化してしまうだろうと警告しました。

 

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