11月1日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.67/70円)に比べて小幅にドル安/円高の151円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2023年 ロイター/Rick Wilking)[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.67/70円)に比べて小幅にドル安/円高の151円前半で推移している。政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、利益確定のドル売りが優勢となった。需給面では、仲値にかけて国内輸入企業の買いに支えられた一方、「151円台に乗せたことで、国内輸出企業の売りが相応にでた」(国内銀行セールス)という。短期筋による利益確定の売りもでた。
前日の海外市場でドルは一時151.74円付近と1年ぶりの高値まで上昇した。日銀の決定が長短金利操作運用の再柔軟化にとどまったことが材料視された。加えて、9月28日ー10月27日の為替介入額がゼロだったため、「日本当局が150円を意識していたわけでないことが明らかとなった」(別の国内銀行セールス)として、ドル買いが活発化した。SBIリクイディティ・マーケットの金融市場調査部長、上田真理人氏は「日米中銀姿勢のコントラストがはっきりすれば、昨年の高値(151.94円付近)を抜けるのではないか」と予想する。同水準を抜けた場合、「政府・日銀による為替介入が実施されなければ、152円後半まで試す可能性はある」とみる。りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏は「円を買う材料は乏しい」と指摘。米政策金利が高水準で長期化するとの見方が一段と広がれば、「円キャリートレードの動きが入ってくるとみられ、レンジ相場となりやすい。高値圏でのもみ合いが続く可能性がある」と話している。午前9時現在 151.32/151.33 1.0576/1.0580 160.09/160.
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