[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの146円半ばで取引されている。アジア株高を受けてドルと円がともに軟化し、豪ドルなどのクロス円が底堅い動きとなった。
ドル/円はアジア市場の取引で米金利が低下したことを受けて、いったん146円前半まで調整する場面もあったが、その後は緩やかに切り返した。「リスクオンムードの下でドルと円が同時に売られた」(外銀アナリスト)ため、売り圧力がぶつかり合う形となって、値動きが鈍ったという。 一方、豪ドルは93円後半から94円半ばまで上昇し、2週間ぶり高値を更新した。市場では、中国が近く景気の下支えを狙って、預金準備率の引き下げや景気刺激策の拡充などに動く可能性があるとの観測が出回っていた。中国株は午後にかけて上げ幅を拡大した。 ユーロも158円半ばまで切り返し、22日につけた15年ぶり高値の159円半ばに接近した。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁が前日、次回9月の理事会までに、インフレ指標に大きなサプライズがなければ、さらに金利を引き上げる可能性がある、と述べたことが買い手掛かりになった。
市場筋によると、欧州金利先物市場が織り込む9月の利上げ確率は現在5割前後と、市場の見方は二分されている。あす発表されるドイツ、31日のフランスやユーロ圏全体の8月消費者物価指数(CPI)の結果次第では、ユーロが再び歴史的な高値圏へ上昇する可能性もあるという。午前9時現在 146.46/146.47 1.0825/1.0826 158.55/158.56
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