5月20日、午後3時のドルは、前週末のニューヨーク市場終盤(155.65/68円)から横ばい圏の155円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 20日 ロイター] - 東京時間は155円後半で取引を開始。ドルは仲値公示にかけてはじり高で推移。五・十日に伴い「国内輸入企業による買いが淡々と入った」(国内銀の為替セールス担当)という。前週にドルが153円半ばまで下落したことを受けて、もう一段下がると見込んで手控えていた実需の買いフローが入っているとの指摘が聞かれた。一方「国内輸出企業にとって155円台は居心地の良い水準。慌てて売りを出す動きは出ていない」(同)という。買い一巡後は、ドルは徐々に上げ幅を縮小し、155円後半で小動きとなった。 円債市場で新発10年債利回りは一時0.975%と11年ぶりの水準まで上昇。ただ、為替市場で円買いの動きは限定的だった。市場では「(日銀が金融正常化ペースを速めるという)兆候はみえるものの、日本の経済状況を踏まえると、追加利上げに対しても市場は疑心暗鬼だ。日銀が実際に実行しない限り市場は反応しにくい」と、トレイダーズ証券の市場部長、井口喜雄氏は述べた。みずほ銀行のチーフマーケットストラテジスト、鈴木健吾氏は足元のドルについて、テクニカル的には「三角保ち合いでもみあいになっている」とし、「一目均衡表の基準線の156.05円付近がドルの上値を抑えている」と指摘する。同水準は、政府・日銀による為替介入と思われる動きの前後のドルの高値(160.24円付近)と安値(151.86円付近)の半値戻しの水準だ。その先の上値は14日高値(156.80円付近)とみられ、同水準を抜ければ、ドルは再び160円を意識した動きになるという。今週は米エヌビディアなど企業決算に市場の関心が寄せられる中、「上昇が続いている株価に調整が入れば、クロス円を中心に軟化し、ドル/円に波及する可能性がある」(前出の国内銀の為替セー
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